先日、我が家(マンション)の配水管が凍結し一時的に断水となった。全52世帯のうち我が家だけ。不幸中の幸い(?)と、とらえるべきなのだろうか。
不幸中の幸いと言えば、美術館屋上の空調機器用配水管の一つが凍結し、破裂した。開館44年目にして初めてである。とはいえ、そもそも、その空調機器の改修工事のために休館し、空調を停止していたのである。
巡り合わせの妙に感謝しつつ告白すると、こんな時期に空調が止まっていると、当然のように寒い。現在、私は長袖ヒートテックシャツに、薄手のセーターを着こみ、ダウンジャケットの薄手と厚手を重ね着した上で、ズボンの上にオーバーパンツを履いてこの原稿を書いている。マフラーも巻いているが、手は冷たい。
いつも展示室の測定に使っている、フィンランド製デジタル温湿度計で、私の周辺を計測してみた。
湿度60.7%
気温9.8℃
時々、腕立て伏せやうさぎ跳びをしないと、我慢できない寒さである。
山口県立美術館副館長 河野 通孝