山口市の香山公園内や大殿地域で、緑色のベストを着て観光客を案内する「観光ボランティアガイド」。その姿を見かけたことがある人も多いのではないだろうか?
山口市観光ボランティアガイドの会(森文子会長、TEL083-928-2000)は、4月1日から同22日までの毎週土曜日、午前9時半から11時半まで「新人養成講座」を開講。現在受講者を募集している。
同会には現在、約70人が所属。香山公園一帯の定点ガイドや、大内文化特定地域、明治維新関連施設の観光ガイドを無料で行っている。「明治維新の史跡が見たい」「萩往還に行ってみたい」など、観光客の「見たい、行きたい、知りたい」ことなどをヒアリングしながら、可能な限りその要望や興味に沿って案内する。「ガイドブックには載っていない、掘り下げた内容」のガイドは、観光客にも好評だ。
講座は座学のみで、講師は会員が務める。受講は無料で、会場は山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路12)。内容は次の通り。
- 4月1日=開講式、山口市の歴史について(大内氏や毛利氏が活躍した時代から幕末までの大きな流れ)
- 4月8日=大内氏について
- 4月15日=毛利氏について
- 4月22日=幕末について、閉講式
受講後は、本人の希望を聞きながら、最初は他のガイドとペアを組んでガイドにあたるなどして経験を積む。ガイドは1班8~9人の交代制で、1回のガイドは30分から1時間半。
また、班ごとに山口市内や萩市内の寺社仏閣を訪れるといった研修会も随時実施。研修や実際のガイドを通して、一人一人の技術向上や、自分なりの話し方、得意分野を確立していく。「観光客だけでなく、多くの人と知り合い、情報収集ができる」「案内中にドキッとする質問を受ける時もあるが、初心を忘れず、日々勉強。また、座学だけでは得られない知識もある」「お願いしてよかった、と言われると嬉しい」など、仲間づくりやおもてなしを通じた生きがいにもなるとの声も多い。
受講希望者は住所・氏名・連絡先を明記し、はがきまたはファクスで同会(〒753-0081 山口市香山町6-11、香山公園前観光案内所気付、FAX083-928-2051)へ申し込むこと。締め切りは3月30日(木)。