「自然」をテーマに地質や地形の歴史、動植物の生態などを学ぶ、「山口自然史同好会」(亀山俊弘会長)が、2023年度の会員を募集している。
同会は、山口高校の開放講座「自然史講座」の受講生らを中心に、1993年に発足した。「郷土の自然に学び、各地を巡検し、大地の生い立ちの知識をより深めるとともに、会員相互の親睦と健康を図ること」を目的に活動している。現在は約50人の会員が在籍する。
新型コロナウイルス流行以前の2019年度までは、県外へ泊りがけの巡検も行っていたが、2020年度以降は県内での日帰り巡検など、「できる範囲で」活動を続けている。2022年度は発足30周年を記念して「最古から最新の火山・深成活動の変遷を巡る」と題した巡検を実施。周南市四熊・大道理・鹿野、萩市須佐・笠山を巡った。さらに1年間に実施した活動の内容は、会誌「自然からの便り」にまとめ、毎年3月に発行もしている。
2023年度の活動予定は次の通り(すべて日曜の開催)。
- 4月16日=総会・記念講演「防府市富海地域の地質・地形について」(講師:松本浩さん)
- 5月21日=阿東蔵目喜巡検「蔵目喜地区の地下資源を訪ねて」(案内者:塩見興一郎さん)
- 7月2日=自然史基礎講座「原生代の全球凍結」(講師:亀山敏弘さん)、自然史講座「宇部市の石炭層について」(講師:塩見興一郎さん)
- 9月24日=自然史講座「湯田温泉のひみつ」(講師:湯田温泉配給協同組合員)
- 10月22日=長門峡巡検「長門峡 先人の足跡をたどる」(案内者:金折裕司さん)
- 11月12日=ハイキング「石州街道秋の阿東路を歩く 地福-三谷」(案内者:同会巡検委員)
- 12月10日=自然史講座「長門峡と高島北海」(講師:金折裕司さん)、自然よもやま話「今年の活動を振り返って」(発表者:城市育朗さん)
年会費は5000円(4月16日の総会時に納入)で、巡検費用は別途必要。申し込みは、はがきに郵便番号、住所、氏名、性別、電話番号を記入し、〒753-0251 山口市大内千坊2-6-16、亀山俊弘さん(TEL083-924-2540)へ。3月31日(金)必着。
亀山会長は「昨年発足30年を迎えたが、会員同士仲良く楽しく続けられている。自然のメカニズムや変遷を一緒に学ぶ仲間が増えるとうれしい。気軽に参加してもらえたら」と入会を呼びかけている。