室町時代の守護大名・大内義興の菩提寺と伝わる凌雲寺。2009年から発掘調査が進められており、2月に説明会も開かれた。
吉敷川の上流にある「凌雲寺跡」は大内氏ゆかりの遺跡で、大内氏館跡(大殿)や高嶺城跡(白石)などとともに1959年、国史跡に指定された。「総門跡」と呼ばれる石垣は残っているが、建物は現存しない。
1507(永正4)年頃の創建で、大内義興の戒名「凌雲寺殿傑叟義秀(でんけつそうぎしゅう)」から、彼の菩提寺であったと考えられているが、同寺にまつわる史料は少なく“謎多き寺”として、14年前から発掘調査が進められている。
2023年2月11日には第11次発掘調査現地説明会もあり、「石列」の発見などから、史実解明が続く。