東京混声合唱団の特別演奏会が、3月21日(火・祝)午後2時から、秋吉台国際芸術村(美祢市秋芳町)で開かれる。指揮は大谷研二、ピアノは鈴木慎崇。
東京混声合唱団は、1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。「楽しい雰囲気の演奏会を行う」「職業合唱団として成立させる」「日本の合唱曲を創る」という、創立時からの三つの目標を掲げながら演奏活動を行っている。
東京や大阪での定期演奏会を中心に、国内外のオーケストラとの共演やオペラ、テレビ、ラジオ出演など、年間の演奏は150回に及ぶ。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲以上の作品のほか、国内外の古典から現代作品まで、全合唱分野を幅広く網羅している。
当日は、20人の団員が出演する予定。演奏曲目は、「主よ、人の望みの喜びよ」(バッハ)、「うた」より「翼」「さようなら」ほか(武満徹)、「唱歌の四季」(三善晃編曲)、「土の歌」(佐藤眞)。
全7楽章からなる「土の歌」は、岩城宏之の指揮で同団とNHK交響楽団により1967年に初演された。自然の恵みの神秘、原爆や戦争の恐ろしさ、人間の愚かさに加え、反戦と平和の祈りの思いや母なる大地への愛と感謝を描いている。
最終楽章の「大地讃頌」は、大地への限りない賛歌で、単独でも合唱曲として多くの人が愛唱してきた。全曲を通して聞くことで、締めくくりの終曲としての意味合いを感じることができる。
入場料は、一般3500円で25歳以下は1000円。チケットの予約は、同施設へ電話(TEL0837-63-0020)、ウェブサイト(https://aiav.jp/apply/)の専用申し込みフォーム、ローソンチケット(Lコード:63673)のいずれかから。
「ヨーロッパの合唱の歴史をたどる教会音楽や日本を代表する作曲家、武満徹による合唱曲など、多面的なプログラムになっている。『土の歌』の、初演団体が持つこの曲への矜持が聞ける。日本合唱界のトップランナーである東京混声合唱団の圧倒的な歌声で、合唱の魅力を体感して」と同施設。