「白狐(びゃっこ)が見つけた湯」との伝説が残る山口市の湯田温泉。その湧出に感謝しつつ、白狐をモチーフにした催しなどが多数繰り広げられる「湯田温泉白狐まつり」(同実行委員会主催)が、4月1日(土)と2日(日)の午前10時から、湯田温泉街一帯で開催される。1日は午後8時までで、2日は午後3時半まで。
本部も置かれる井上公園の「公園ステージ」では、約25団体・個人による音楽演奏、ダンス、マジックなどが、2日間にわたって披露される。さらに公園内では、白狐福引(1回300円、両日)、「酒まつり春の宴」(両日)、「白狐面の色塗り」(1日)なども。例年人気のもちまきは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に続き「お菓子の配布」(両日正午~)に変更されている。
中原中也記念館前庭では、「温泉街の朗読会」(両日午前11時~午後3時)が開かれる。自由参加の朗読会で、「飛び入り参加大歓迎」と主催者。
湯田自動車学校には、パトカーやミニ白バイの撮影会、サポカー試乗体験、鉄道模型の展示、クラシックカー展示(2日)などの「YUDAモーターフェス」(両日)や、「キッチンカーフェスティバル」(同)、「自校ステージ」などのコーナーが設けられる。
1日のクライマックスは、午後7時からの「たいまつ行列」。白ギツネに扮(ふん)した子どもたち約100人が、たいまつを手に、車両通行止めとなる湯の町街道(県道204号線)を練り歩く。
翌2日は、午前9時半から午後3時半まで、同街道は歩行者天国になる。午前10時からの「白狐パレード」では、湯田温泉PRキャラクターの湯田ゆう太・ゆう子、山口市消防音楽隊、維新の志士や花魁(おいらん)などに仮装した人たちが、音楽に合わせてにぎやかに行進する。11時からの「総踊り」では、「湯田温泉にkon来ん?」や、昨年一世を風靡(ふうび)した「きつねダンス」などが披露。さらに、午後2時から3時までは、初登場の「湯田温泉ぶっかけまつり」も開催。大分県・別府市「別府八湯温泉まつり」の目玉企画「湯ぶっかけまつり」に倣った催しで、山口青年会議所が「本家」の許可も取って企画した。通りを練り歩くみこしに、水鉄砲やひしゃくで温泉をかけあう参加型イベントだ。
また、「絶品! カレーフェス」や「YEGぶちまろ食堂」などの飲食ブースも並ぶ。
湯田温泉まつりは、戦後に世の中が意気消沈している中で、地域の人たちを元気づけようと、1949(昭和24)年に湯田温泉の旅館が温泉を無料開放したのが始まりだ。関係者は毎回、湯田温泉神社(山口市朝倉町3)で神事も執り行っている。問い合わせは、同実行委員会(TEL083-925-6843)へ。
なお、エリア内の車両通行規制により、防長バス、JRバス、山口市コミュニティバスのルートは変更される。