1950年創業の佐藤商会(山口市中河原町2、TEL083-922-1236)が、創業から70年以上を経て事業内容を見直し。新事業「個性ある学童保育」をスタートさせた。
銅像・胸像、カップ・トロフィー、旗・幕などの製作やギフト商品をメインの商材としてきた同社だが、新型コロナウイルス感染拡大による行事の中止などが業績に大きく影響。そこで佐藤英仁社長らは、将来に向けての新たな事業を検討し、「パークロード沿いの山口市中心部」にあるという立地も生かした「個性ある学童保育」をスタートさせようと考えた。事業再構築補助金の認定も受け、昨年11月に施設のリニューアルに着手。「SEEPA」ビルとして、4月3日にリニューアルオープンした。
学童保育の名称は「Little.Seekers」(リトル・シーカーズ)。すべての子どもたちが持つ「自ら学び、考え、決断しながら成長する力」を「主役力」と表現し、「『主役力』を育むアフタースクール」を標ぼうする。体幹運動遊びのできる木造ジャングルジムなどを通じて身体能力と思考性を育む「うごかす」、レーザーカッター、ロボット、タブレット、調理器具などを使い創造力を育む「うみだす」、自習用学習スペースや教材で学習習慣を育む「おさめる」の3コーナーを設置。「それぞれの放課後や長期休暇が、学びと成長、そしてワクワクな夢中の時間となるよう、コーディネートしていく」と、同施設チーフの佐藤史康さん。距離の離れた校区へはバスで迎えに行き、預かりの時間は最長午後8時まで。料金等詳細は同施設(TEL080-9792-9425、https://littleseekers.jp/)へ。
「SEEPA」の名称には、リトル・シーカーズの「SEEK」(探す)、佐藤商会の頭文字「S」、パークロードの「PA」などを含んでいる。継続事業のギフトショップは、「SEEPA SHOP」の店名で4月22日(土)にオープンする予定だ。店舗はこれまでの1/3ほどの面積になるが、その分「こだわりの品」が、これまで以上に並ぶという。カタログギフトなどの取り扱いも引き続き行い、オープン時には記念セールや記念品の配布も予定されている。