財務省山口財務事務所(TEL083-922-2190)はこのほど、四半期ごとに実施している「法人企業景気予測調査」の結果をまとめた。調査時点は2月15日で、今期(2023年1~3月)の現状、翌期(2023年4~6月)の見通し、翌々期(同7~9月)の見通しについて山口県内113社に聞き、107社が回答を寄せた。内訳は、製造業が42社(39.3%)で、非製造業が65社(60.7%)。企業規模別に見ると、大企業(資本金10億円以上)が25社(23.4%)、中堅企業(同1億円以上10億円未満)が22社(20.6%)、中小企業(同1000万円以上1億円未満)が60社(56.1%)だ。
今期の「景況判断」が、前期に比べ「上昇」したと答えた企業は14.0%で、「下降」との回答は27.1%。BSI(「上昇」と答えた企業割合から「下降」と答えた企業割合を引いた景況判断指数=ビジネス・サーベイ・インデックス)はマイナス5.7ポイント。前期(1.9ポイント)より7.6ポイント悪化し、4期・1年ぶりに「上昇」超となった前期から一転、「下降」超となった。
業種別に見ると、製造業はマイナス26.2ポイントで、非製造業はマイナス4.6ポイント。一方規模別では、大企業は4.0ポイントのプラス。中堅企業は9.1ポイント、中小企業は21.7ポイントのマイナスだった。
全体の先行きについては、翌期はマイナス3.8ポイント、翌々期は0.9ポイントのプラスに転じる見通しだ。