人気演芸番組「笑点」(日本テレビ系)の「大喜利メンバー」三遊亭小遊三と林家たい平が出演する「特撰落語名人会」が、4月30日(日)に山口市民会館(山口市中央2、TEL083-923-1000)で開催される。時間は午後2時から。
互いの出身地をネタに“罵倒合戦”を繰り広げている小遊三とたい平。2010年6月に小遊三の出身地・山梨県大月市で、同年10月にはたい平の出身地・埼玉県秩父市で、当時の市長を交えたトークバトルを行って以来、「二人会」を頻繁に実施している。2人に加え今回は、山口市在住の講談師・神田京子が特別出演し、会場に華を添える。
当日の演目は、噺家自身が客の顔ぶれを見て決める。「落語と講談を楽しむことができる本公演。噺の世界にどんどん引き込まれていくので、場面を想像しながらたくさん笑って過ごしてほしい」と、主催の山口市文化振興財団。
チケット料金は4000円(全席指定)で、同館、YCAM、山口井筒屋(総合サービスサロン)、三好屋レコード店、コンビニ端末などで購入できる。未就学児は入場不可で、託児サービス(1人700円、2人目以降500円)希望者は、4月23日(日)までに同館へ申し込むこと。
三遊亭小遊三は、三代目三遊亭遊三に1969年入門し、前座名は遊吉。1973年に二ツ目に昇進し、小遊三に改名。1983年3月に真打ち昇進。同年10月から笑点の大喜利レギュラーとして出演している。自身を二枚目俳優に例えるナルシストネタ、食い逃げや刑務所などの犯罪者ネタ、釣銭拾いや窃盗ネタなどに加え、出身の大月市をフランスのパリと主張。笑点冒頭のあいさつで自身を「フランス系日本人」と称したことも。
林家たい平は、1988年に林家こん平に入門。1992年に二ツ目昇進。翌93年にNHK新人演芸コンクールで優秀賞を受賞した。2000年に真打ちに昇進、2004年から林家こん平の代役として大喜利メンバーに加わる。落語会のほか、ラジオ、テレビの出演も数多くこなしている。「郷里の秩父と祭りを愛する男」としても知られる。
神田京子は、日大芸術学部在学中の1999年、二代目神田山陽に入門。山陽他界後、神田陽子に師事。2005年二ツ目、2014年真打ちに昇進した。私生活では、詩人・桑原滝弥と結婚し、一児の母。子育てを考えて2020年に東京から山口市に移住した。2021年に、詩人・金子みすゞの人生を講談にした「金子みすゞ伝」で、第76回文化庁芸術祭(大衆芸能部門)で優秀賞を受賞した。