近年、総人口に占める外国人の割合は増加傾向にある。山口市も例外ではなく、その数・割合ともに年々増加。それに伴い、互いの文化や習慣を知らないことに起因する誤解やトラブルの発生も増えつつある。
そこで、多様な文化や国籍等を持つ人々が、互いの違いを尊重しつつ生活できる「多文化共生社会」について学ぶとともに、山口市における現状を知り、地域で活躍してもらおうと、5月と6月の土曜日に「多文化共生推進リーダー育成講座」が開講される。開催日と内容は次の通りで、時間はすべて午後1時半から4時半まで。
- 5月13日=「多文化共生」ってなんだろう
- 5月27日=「やさしい日本語」で話してみよう
- 6月10日=外国人住民から聞く自国文化と日本の違い
- 6月24日=多文化共生に向けて活動する団体から活動の「いま」を知る
コーディネーターを務めるのは、「多文化共生マネージャー全国協議会」理事の北御門織絵さん。講座は座学、グループワーク、意見交換で実施され、参加者同士の交流も深められる内容となっている。
前回(2021年)の同講座には、外国人住民市民5人と日本人市民19人が参加。参加者からは「外国人の考え方や、どんなことに困っているかなどに気づけた」「外国人だけではなく、日本人同士の交流を深める必要性もある」などの感想が寄せられた。
会場はKDDI維新ホール(山口市小郡令和1)で、定員は20人程度。受講は無料で、申し込み締め切りは5月7日(日)。受講希望者は、ウェブサイト(https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/147/136674.html)内の応募フォームから申し込む。
「多様な生活習慣や文化を持つ人と同じ地域で暮らす中で、現在の取り組みや外国人市民が何を感じているのかを知り、何ができるのかを一緒に考える機会にして」と主催の山口市国際交流課(TEL083-934-2725)。