理事長を務める山口市椹野川東土地改良区(山口市名田島、組合員287人)が、第64回全国土地改良功労者等表彰(全国土地改良事業団体連合会主催)で農林水産大臣表彰を2023年3月に受けた。
面積562ヘクタールの同改良区は現在、ほ場整備率82%、農地集積率88%、土地利用率174%を誇る県内有数の穀倉地帯。地域農業の発展に寄与した功績が認められた。
「暗いニュースが多い中でのうれしい知らせ。地区の組合員と喜びを分かち合いたい」と話す。
同改良区は、椹野川の水を引き込む淋洸井堰(りんこういせき)の改修工事を機に、1951年に設立。農産物の生産には欠かせない水の確保と同時に、海抜が低いため排水問題にも悩まされ続けた。
「土地改良区は人々の生活に深く関わっているが、認知度は低い。この受賞が周知につながれば」と期待を込める。
【プロフィル】1943年山口市名田島生まれ、在住。山口農業高卒業後、旧名田島農業協同組合に就職。1999年から山口市議会議員を15年間務めた。椹野川東土地改良地区理事長は2004年に就任した。好きなことはカラオケで、教室の講師を務めていたことも。