山口県指定無形文化財の鷺流狂言を後世に伝える子どもたちが演じる「未来につなぐ狂言公演~光と風に乗せて」が、5月14日(日)午後2時から3時半まで、野田神社能楽堂(山口市天花1)で開かれる。入場無料。
出演するのは、山口鷺流狂言保存会による「こども狂言教室」に通う小学生から高校生までの6人で、演目は「宮城野」「物まね」「瓜盗人」の三つ。
指導に当たっている同保存会の米本太郎さんは「『物まね』は、双子の姉妹が精いっぱい練習している。お互いのセリフを覚え合っているがために、間違って相手のセリフを言ってしまったり、つっかえたときに教えあったり、姉妹だからこその連携や掛け合いがほほ笑ましい。また、大人がやっても難しい演目『瓜盗人』は、高校生2人が演じる。こども狂言では初めての上演で、保存会としてもずいぶんやっていない。『狂言教室』ならではの、観客に伝わりやすいような演出も交えつつお届けする予定」と話し、来場を呼び掛けている。
また、同日・同所で午後7時から8時半までは、(十三弦)琴・十七弦琴・二十五弦琴を自在に操る演奏家・渡邊香澄のコンサートも関連イベントとして開かれる。彼女の全国ツアーのラスト公演でもあり、山口鷺流狂言保存会も共演する。披露される曲目は、「愛の賛歌」「木星(ジュピター)」「中国地方の子守唄」など。また、同保存会は「鬼瓦」を上演する。入場料は、一般3000円、大学生以下1500円で、未就学児は無料。
どちらの公演も、問い合わせはTEL083-927-3739へ。