山口県内の巨木をバスで巡る「やまぐち緑の回廊ツアー~巨木と過ごす癒しのひととき」の参加者が募集されている。日時は6月7日(水)午前8時20分から午後5時まで。
当日は、維新百年記念公園(山口市維新公園4)に集合。別府弁天池・厳島神社の巨樹群(美祢市)、西光寺の椎ノ木巨樹群(長門市)、阿川八幡宮のイヌマキ巨樹群(下関市)、滝部八幡宮のイチイガシ(同)、川棚神社のチシャノキ(同)、川棚のクスの森(同)の6カ所を、樹木医とともに巡る。いずれも高さ20~30メートルの巨樹で、国、県、市の天然記念物に指定されているものばかり。
中でも「川棚のクスの森」は、目通り(幹の太さ)11メートル、推定樹齢1000年と言われている国指定天然記念物だ。2017年に枯れ始め、一時は枯死も懸念されていた。その後、地面に空けた穴から土壌に空気を送り込むなどの処置が施され、2021年からは幹部分から新芽も出るように。現在は、枯れた枝が切り落とされ、胴体部分にしっかり葉が付くまで回復している。
参加費は5000円で、道の駅「北浦街道ほうほく」での昼食代と保険料も含まれる。申し込みは、はがきに参加者全員(3人まで)の郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、生年月日、電話番号を明記し、〒753-0821 山口市葵2-5-69(公財)やまぐち農林振興公社 緑化企画室へ。5月18日(木)必着。定員は30人で、応募者多数の場合は抽選。
「樹木医が丁寧に説明してくれると参加者から好評のツアー。県内の巨樹・名木を多くの人に知ってほしい」と主催する同公社は参加を呼びかけている。
2001年に始まった同ツアーは、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年から2022年にかけては中止され、今回は4年ぶりの開催。前回の2019年は、40人の定員に対して約120人の応募があったという。