4月1日付で、済生会山口総合病院長に就任した。「大きな病院を預かる身として日々重責を感じている」と心境を話す。就任に伴い、病院理念を「求められる医療を高いレベルで提供し、地域社会に信頼され、自らが誇りを持てる病院を目指す」と刷新した。
山口・防府医療圏の二次救急、急性期医療を担う一方で、社会的支援を要する人々に対して、無料・低額診療や就労支援などの支援事業も行う同病院。「医療と福祉の両方を通常の仕事として無理なく行うこと」を責務としている。
老朽化に伴い2020年から建て替え工事を行っており、27年の完成(予定)後は救急、手術、集中治療、検査の各部署が有機的に構成され、より効率化を図ることができるという。
「地域の期待に応えるべく自己研鑽に努め、職員一丸となって社会的責務を果たしたい」と語る。
【プロフィル】1960年宇部市出身。山口大学医学部卒業後、同大大学院博士課程修了。ワシントン大学留学、山口大学医学部付属病院勤務などを経て、2001年に済生会山口総合病院に着任。専門は心臓血管、胸部外科。「地域医療は地域で完結」を方針とする。