今年のゴールデンウイーク(GW、4月28日~5月7日)は新型コロナによる行動制限のない大型連休となり、行楽や帰省などで出かける人が増加すると見込まれていた。本紙では、高速道路の渋滞予測を4月22日付で紹介したが、実際はどうだっただろうか。
まず、NEXCO西日本中国支社管内における主な4区間(山陽道高屋JCT~西条IC、中国道三次東JCT~三次IC、米子道久世IC~湯原IC、浜田道千代田JCT~大朝IC)の交通量は、昨年のGW(2022年4月29日~5月8日)に比べて「平均断面交通量」は約6%増加し、最大日同士で比較する「期間最大交通量」は約15%増加した。一方、コロナ禍前の2019年のGW(4月26日~5月5日)と比べると、前者は約27%、後者は約5%の減少だった。
また、山口県内での渋滞(5キロ以上)発生は、5月3日午前9時43分(山陽道下り五日市IC~岩国IC、最長15.7キロ)、同午前11時53分(山陽道上り玖珂IC~大竹IC、同10.3キロ)、5月6日午後3時54分(中国道下り小月IC~下関IC、同5.7キロ)、5月7日午後3時11分(中国道上り下関IC~小月IC、同7.1キロ)の4回だった。ちなみに、昨年は2回で、2019年は14回の発生だ。
また、最大渋滞長は、下り線が5月3日午前10時38分の約30.3キロ(山陽道倉敷JCT~福山東IC)、上り線が5月3日午前10時13分の約21.5キロ(山陽道福山西IC~玉島IC)だ。
一方、NEXCO西日本九州支社管内における主な4区間(関門橋下関IC~門司港IC、九州道大宰府IC~筑紫野IC、大分道九重IC~湯布院IC、九州道菊水IC~植木IC)の交通量は、昨年のGWに比べて平均断面交通量は約10%、期間最大交通量は約14%増加した。2019年のGWとの比較では、前者は約17%、後者は約3%の減少だった。
最大渋滞長は、下り線が5月3日午前9時50分の約38.0キロ(九州道古賀SA~基山PA)、上り線が5月3日午前11時30分の約30.5キロ(九州道古賀IC~金剛山トンネル)だ。