映画「パラレル・マザーズ」(2021年、スペイン・フランス)の上映会が、6月3日(土)に山口県教育会館(山口市大手町2)で開かれる。時間は午前10時半、午後2時、7時からの3回で、西京シネクラブの主催。
同じ日に同じ病院で母親になった2人のシングルマザーがたどる数奇な運命と、家族の愛を新たな視点で描いた。アカデミー賞外国語映画賞やカンヌ国際映画祭監督賞などを受賞した「オール・アバウト・マイ・マザー」(1998年)など、女性を描く作品に定評のあるスペイン人監督ペドロ・アルモドバルが監督・脚本。主演は、同作をきっかけにハリウッドに進出したペネロペ・クルスだ。「それでも恋するバルセロナ」(2009年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、「バニラ・スカイ」(2001年)や「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」(2011年)などの人気作にも出演。日本での人気も高い。
フォトグラファーのジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳のアナ(ミレナ・スミット)は、同じ日に女の子を出産。ともにシングルマザーとなる決意を固め、再会を誓い合って退院する。だが、ジャニスの子がDNA鑑定の結果実子ではないことが判明。ジャニスは病院での取り違えを疑うも、この秘密を封印することを決意。だが1年後、偶然アナと再会し、アナの娘が亡くなったことを知らされる──。
アルモドバル監督によって、クルスがジャニス役にふさわしい年齢になるまでの約20年間温められていたという本作は、映画賞におけるノミネートは80以上で、うち受賞は20以上。第78回ベネチア国際映画祭(2021年)では、クルスに最優秀女優賞をもたらした。
主催する同クラブの大久保雅子代表は、「ゴールデンコンビともいわれるアルモドバル監督とクルスの作品は見どころ満載」と鑑賞を呼びかけている。電話予約(TEL083-928-2688)で申し込む前売り券の料金は、一般1500円。当日券は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。