街中で見かける漠然とカラスだと思っている黒い鳥、それは嘴(くちばし)が太くデコッパチで「カー」と鳴くハシブトガラスです。
もともと森林に生息していた鳥でしたが、森林のように立体的に活動できる空間がある市街地には、エサになる生ゴミがたくさんあるため、持ち前の頭の良さを生かして進出してきました。遊ぶなど人間じみた行動もするので観察していて飽きません。一方、農耕地など開けたところで見かけるそっくりなハシボソガラスは、嘴が細くシュッとした顔つきと、「ガー」と鳴くことで区別できます。
これからの時期は、口の中が赤く、あどけない顔の幼鳥がよく見られます。
スズメ目 カラス科
[全長] 57cm
[時期] 一年中見られる留鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 高尾 はるか