音を記録し、再生する機械である蓄音機を最初に発明した人は誰でしょうか?と尋ねられたら、皆さんはどのように答えますか。蝋管型蓄音機を発明したエジソンでしょうか。それともレコードに音を刻む円盤型蓄音機を発明したベルリーナと答えるでしょうでしょうか。どうやら、音の記録に取り組んだ人々は、ほかにもいたようで、最近では、フランスのエドワード・レオン・スコットも、蓄音機の発明者の一人と考えられています。
蓄音機の発明はほんの一例ですが、このように多くの人が音を奏でることや記録することに魅了され、音の性質に関する研究や、オルゴールやラジオなどの発明をしてきました。
山口博物館では、懐かしのレコードや蓄音機などの展示とともに、体験を通して音の不思議な性質に迫る企画展「音ってなあに?」を6月11日まで開催します。ぜひお越しください。
山口県立山口博物館 理工担当学芸員 漁 剛志