山口県における高齢者の割合は、34.6%と全国3位(2020年国勢調査)。この「高齢化先進県」で、県民の「健康寿命」を延ばそうと県と山口市によって2021年6月に設置されたのが、健康産業の創出拠点「やまぐちヘルスラボ」(山口市小郡令和1)だ。同施設は現在、「運動後の疲労感軽減に関する食品モニター調査」への参加者を募集している。
実施企業は、「ヘルスケア関連産業の振興等に係る連携協定」を今年3月に県・山口市と締結した森永乳業。事業目的は「牛乳由来のペプチド(複数のアミノ酸がつながったもの)を含む食品の摂取が、運動後の疲労感軽減に役立つ効果があるかなど検証」することで、製品開発のための実証事業だ。モニターの対象は、18歳以上65歳未満の男性で、過去1年以内に健康診断を受けて再検査の必要がなかった人。
まず、応募者の中から100人程度が選ばれ、同施設での「事前調査」に臨む。参加者は、7月14日(金)から31日(月)までの金・土・日・月曜のうち1日を選択する。内容は、体組成測定、エアロバイク30分運動、乳酸値測定(指先採血)、アンケートで、拘束時間は着替えを入れて1時間半程度だ。当日は、シャワー、風呂、サウナ、高濃度炭酸泉等も利用できる。
そして、「事前調査」を受けた人の中から30人が選ばれ、「本試験」に進む。「本試験」は、9月の土・日・月曜のうち同じ曜日・時間を3回選び、同施設で実施。調査用飲料を飲んだ上で、「事前調査」と同様の内容を行う。さらに3週間毎日、日誌の記入・提出をする。
申し込みは、ウェブサイトのモニター応募ページ(https://yamaguchi-hl.com/morinaga_monitor_2305/)から。締め切りは、6月25日(日)。問い合わせは、やまぐちヘルスラボ(TEL083-976-4095)へ。
「本調査」まで完了すれば1万5000円、「事前調査」のみなら2000円分のクオカードがプレゼントされる。