巷(ちまた)で大人気のシマエナガは北海道にしかいませんが、山口県でも見られるのはマユゲがくっきりなエナガです。今年初めて自然観察公園内でも繁殖が確認されました。
コケとクモの糸で出来た丈夫でまんまるな巣の中には、どこから集めてきたのか鳥の羽毛がぎっしり詰まっています。まだ寒い2月頃から繁殖を始めるため、羽毛布団のようなこの巣は欠かせません。巣立ちの時期になると、直径9センチほどしかない巣のどこに入っていたのか不思議なくらい、多いときには10羽もの幼鳥が出てきます。その後、枝に幼鳥が並んでとまり、おしくらまんじゅう状態になる「エナガ団子」が見られます。
スズメ目 エナガ科
[全長] 14cm
[時期] 一年中見られる留鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 高尾 はるか