藍場田屋(山口市桜畠3、TEL083-925-8156))で、8月31日(木)まで「最終即売会」が開催されている。
造り酒屋だったという古民家の店舗には、藍染めのリュックサックやカバン、着物のほか、綿・麻・シルク製ののれん、タペストリー、ストール、小物などがズラリと並ぶ。希少な野生の蚕「野蚕(やさん)シルク」で作られたのれんは、張りのある生地の特長を生かした、夏らしい作品だ。
例年、夏に開催してきた展示会だが、建物の老朽化や年齢的な理由から今年で最後となる。店主の田屋冨美子さんは、曽祖父が紺屋(染物屋)だったことから、藍染めに触れる機会も多く、「いつかはこの仕事に携わりたい」と思っていた。約50年前に呉服店を開業し、店舗を運営しながら藍染めに関する勉強や経験を約10年間積み重ね、工房をオープン。以後、約40年間、自ら藍を染め続けてきた。
「試行錯誤しながらもやりたいことをやってこられたのは、人との出会いに恵まれたから。感謝の最終即売会。ぜひご来場を」と田屋さん。
営業時間は午前10時から午後5時まで。火曜定休。