落語、紙切り、漫才など、多彩な寄席芸が披露される「菜香亭寄席」が、9月9日(土)午後6時半から、山口市菜香亭(山口市天花1)で開かれる。
出演は、春風亭一朝(落語)、春風亭朝枝(落語)、古今亭菊太楼(落語)、風藤松原(漫才)、林家楽一(紙切り)。全席椅子席で鑑賞できる。文化庁によるアートキャラバン事業のため、入場料も割安だ。山口市内を中心に活動している「山口きーさん亭」の協力で企画された。
プログラムは、春風亭朝枝の落語でスタート。2023年3月に行われた第22回さがみはら若手落語家選手権で初出場ながら優勝し、チケットの即日完売も続出する、今注目の落語家だ。
続いて、風藤松原による漫才が披露され、前半は「二枚目で声がいい」と評判の古今亭菊太楼が締めくくる。
休憩をはさみ後半は、林家楽一の紙切り芸でスタート。観客の注文に応じて、軽妙な語りと共に即興で当意即妙に紙を切り抜き、作品を作り上げる。
トリを飾るのは春風亭一朝。2020年には第70回芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受けた。NHKの大河ドラマ「龍馬伝」で江戸ことば指導を務めるなど、「江戸前落語」で有名だ。
チケット料金は2000円で、山口きーさん亭へのメール(oidemase.rakugo@gmail.com)または電話(TEL070-3783-1947)で購入できる。全席自由で、未就学児は入場不可。
また、当日着物や浴衣で来場すると、山口きーさん亭特製の「千社札シール」がもらえる。「山口では、寄席形式で盛りだくさんの会はなかなかない。初めての人も楽しめる内容なので、東京の寄席に行くつもりで来場を」と同会。
「山口きーさん亭」は、「若手落語家や落語の魅力を発信したい」と、落語好きな6人の女性が集まり、2022年に結成。2023年3月と7月に桂蝶の治の会を開催している。今回の公演は、落語協会が各地域で活動している主催者を探していたことから実現した。