第33回ふしの川漁協まつりが、9月10日(日)午前9時から午後2時まで、椹野川漁業協同組合(TEL083-922-3537)平川養魚池(平川河川公園、山口市平井)で開かれる。小雨決行で、荒天の場合は中止。
同組合では、椹野川の水質保全や河川環境美化の促進を目的に、約30年前からこのイベントを毎年開催してきた。だが、コロナ禍のため2020年から2022年までは中止に。それだけに「今年こそは通常開催を」と準備を進めていたが、6月30日からの記録的な大雨により椹野川が増水し、養魚池が冠水。育てていたアユ約5万匹が流出し、倉庫や電気系統なども損傷を受けた。被害から約1週間後には取り急ぎの復旧のめどがたったが、設備や売上を合わせると被害総額は約1500万円に上るという。
2009年の豪雨災害時にアユが流出した経験から、同組合では仁保養魚池でもアユを飼育していた。そのおかげもあり、「4月に稚魚を放流し、これから9月にかけて出荷を迎える時期のアユがほとんど逃げてしまったが、被害は最小限で食い止められた」と田中実業務部長。イベントの中止も考えたが、「楽しみにしている方々の期待に応えるために」と実施を決めた。
当日は、午前9時半から活アユ、アユの塩焼き、甘露煮などが特価販売される。9月以降に出荷できるアユがないため、活アユの販売は今年度最後となる予定だ。さらに、アユ飯、カニ汁の無料試食(各数量限定)が、午前10時半と午後1時半からの2回開催。水遊びのできる「ふれあいプール」(小学生低学年対象)は、午前9時半から午後1時半まで開設される。
約3000匹のアユが用意される「アユのつかみ取り」(参加受け付けは終了、飛び入り参加不可)では、幼児から大人までが出場する個人戦が繰り広げられる。
「例年より少ない提供になるが、我々の提供するアユを楽しんでもらえたら励みになる」と同組合。