6月のJA山口県・各連合会通常総代会等で役員改選が行われ、JAグループ山口を構成するJA山口県、JA山口中央会、JA山口信連、JA山口厚生連の共通会長に選ばれた。就任から約2カ月が経ち「重責を感じる日々」と心境を語る。
県内農業における課題について、中山間地域に多く農地を有している地形や、農業に従事している人の約85%が65歳以上という高齢化、担い手不足を挙げ、「農産物の有利な販売と農業者の所得増大」などを目指す。
その他にも、国民が必要とし、消費する食料はその国で生産するという意味の「国消国産」に呼応して「県消県産」を推奨。「新鮮で安全・安心な食を届けるだけなく、流通に伴って排出される二酸化炭素削減にもつながる」と話す。
自身も田畑を耕す農業者で、座右の銘は「一人は万人のために、万人は一人のために」。
【プロフィル】1955年山口市仁保生まれ。仁保中、野田学園高、熊本工業大卒。1982年に仁保農業協同組合入組。同組合がJA山口中央と合併してからは、代表理事常務を務めた。2019年に県内12JAが合併したJA山口県では常務理事、代表理事常務を経て現職へ。