「ご近所の作家展」が、山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路)で開かれている。
山口の伝統やものづくりを月替わりで紹介している「マンスリー企画」の9月の展示で、同施設の"ご近所"でものづくりに取り組んでいる彫金作家・佐伯和章さん(KO SILVER代表)、着物リメークデザイナー・片山涼子さん(アトリエa.p.r代表)、竹工芸作家・調喜美子さんの3人にスポットを当てた。
8月26日から9月10日までの「第1弾」では、佐伯さんによるシルバーアクセサリーと、片山さんによる時代衣装やドレスが展示。同12日に始まった「第2弾」は10月9日(月・祝)までが会期で、片山さんによる衣装(第1弾から展示替え)と、調さんによる竹工芸品が展示されている。観覧は無料で、時間は午前9時から午後5時まで。
ファッションデザイナーとしても活躍する片山さんは、徳地和紙と着物の生地を使って仕立てたドレス、山口観光コンベンション協会が主催する「大内将軍体験」で使用される御成行列衣装、着物をリメイクした洋服などを出品した。
一方、今年4月に第46回山口伝統工芸展で最高賞の山口支部長に輝き、8月には第70回日本伝統工芸展で入選も果たした調さんは、各工芸展でのこれまでの受賞作品に加え、未発表作品も並べている。
また、調さんによる二つのワークショップが開かれる。一つ目は9月23日(土・祝)の「花籠(かご)〈四海波(しかいなみ)〉を作ろう!」で、二つ目は同30日(土)の「掛け花籠を作ろう!」。どちらも時間は午後2時から4時までで、対象は小学4年生以上(小学生は要保護者同伴)。参加費は1000円で、定員は5人だ。申し込み・問い合わせは同施設(TEL083-928-3333)へ。
同館の「マンスリー企画」は2021年11月にリニューアルした「まなび館」により親しんでもらおうと、2022年2月に始まった。萩焼、(プラモデルの)ジオラマ、大内塗、手作り凧、クリスマス、鷺流狂言、徳地和紙、和布など、様々なテーマで実施されている。