白井圭(元NHK交響楽団ゲストコンサート・マスター、バイオリン)、門脇大樹(元神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者、チェロ)、津田裕也(東京芸術大学准教授、ピアノ)、彼ら東京芸術大学の同級生3人で結成されたピアノ・トリオ、「トリオ・アコード」によるコンサートが、10月7日(土)に山口県教育会館(山口市大手町2)で開かれる。萩山口信用金庫(椙山一生理事長)の主催で、開演は午後3時。
トリオ・アコードは、彼ら3人が東京芸大在学中の2003年に結成。卒業後、白井がウィーン国立音楽大学、門脇がアムステルダム国立音楽院、津田がベルリン芸術大学へと留学したため活動を中断したが、2015年に再開した。その後は、精力的に全国各地で公演などを続けている。古典から近代まで広範にわたるレパートリーを誇り、3人それぞれがソリスト、デュオ、伴奏など役割を変化させつつ、息の合った重厚な演奏を披露。2020年にリリースした「ベートーベン ピアノ三重奏曲第5番《幽霊》・第6番」(フォンテック)がレコード芸術誌の特選盤に選ばれるなど、各方面から高い評価を得ている。
白井と門脇は、秋吉台国際芸術村(美祢市)で毎年4月に開催されている「秋吉台室内楽セミナー」の講師としても活躍。津田は、今年1月に山口市民会館であった「DYNAMIC賢者の音Ⅰ~辻本玲と仲間たち」に出演し、演奏を披露した。
演奏予定曲目は、「ピアノ三重奏曲変ロ長調K.502」(モーツァルト)、「ピアノ三重奏曲第3番ト短調op.110」(シューマン)、「ピアノ三重奏曲第2番ハ短調op.66」(メンデルスゾーン)。
「日本最高峰のアンサンブル~トリオ・アコード特別演奏会」と名付けられたこのコンサートは、同信金が「豊かで活力ある地域社会づくりに貢献」しようと、入場無料で開催される。だが、席数(500席)に限りがあるため、入場には同金庫の山口地区営業店で配布されている整理券(先着順)が必要だ。問い合わせは、同信金(TEL083-922-2700)へ。