デジタルアート出力、オンデマンド印刷、アーカイブ事業などを行う大一写真工業内のアートギャラリー「ギャラリーダイイチ」(山口市湯田温泉6、TEL083-920-3366)で、「『ルネア』の世界展」が開かれている。「地域に根差すギャラリー」として2013年10月に創設された同ギャラリーの10周年を記念して開催するもの。
「ルネア」は、漆喰に直接描く絵画技法「フレスコ画」の技法を応用した同社の独自技術だ。漆喰の主成分を施した特殊紙に、デジタル技術を用いて印刷。用紙の凹凸に顔料が染み込むことにより、絵画のような風合いと浮き出るような立体感の表現を可能とした「フレスコアート」で、対候性にも優れているルネア作品は、ルーブル美術館併設のショップ「カルーゼル・デュ・ルーブル」や東京ステーションギャラリーなど、国内外で多数展示もされている。
本展では、山口県ゆかりの作家、11人(今村久仁生、岩本拓郎、尾崎眞吾、桐野伴秋、五島健司、佐伯千尋、新海良夫、髙橋智裕、なかはらかぜ、三浦滉平、吉村芳生)・70点のルネア作品が並ぶ。
期間中「サンデー山口を見た」と、会場でスタッフに伝えると、出展アーティストのオリジナルポストカード100点の中から好きな3点がもらえる。「ぜひ実物を見て、その風合いを実感して」と同社。
観覧時間は午前9時から午後6時までで、日曜・祝日は休み。