2023年6月、山口県障害者スポーツ協会の会長に就任した。「15年間会長を務められた藤田英二さんの後任として、責任の重さを感じる」と心境を語る。
9月18日には県障害者陸上競技大会と県陸上競技記録会(県陸上競技協会主催)を同じ会場で初めて合同開催。「いろんなスポーツがあることを互いに知る良い機会になった」と話す。
23歳の時、転落事故がきっかけで車いす生活に。「リハビリでスポーツと出会い、新たな喜びを感じることができた」と当時を振り返る。公務員の仕事と競技を両立させ、1996年アトランタ大会、2000年シドニー大会のパラリンピックにも出場した。
「スポーツには人を集めて、ともに感動し、活力を創出する特有の力がある」と魅力を語り、「スポーツを通じた共生社会の実現」を目指している。
座右の銘は「喜びを力に」。
【プロフィル】1961年山口市名田島生まれの62歳。名田島小、潟上中、山口高、下関市立大卒。85年、山口県庁に入庁。昨年定年退職し、再任用職員として県総務部給与厚生課に勤務。趣味は音楽鑑賞と読書。中国・四国パラ陸上競技協会理事長も務める。