「循環器病対策県民フォーラム」が、11月5日(日)午後0時半から4時半まで、山口県総合保健会館(山口市吉敷下東3)で開催される。「循環器病(脳卒中・心血管疾患)について知り、予防や対策など健康づくりのきっかけに」と県が主催する。
まず、「脳卒中にならないためには」をテーマに、山口大学大学院医学系研究科脳神経外科学の石原秀行教授が話す。
続いて、女優の河合美智子さんが「リハビリは楽しんだほうがいい」の演題で講演。脳出血を発症して感じたことやリハビリについて、夫の峯村純一さんとともに語る。NHK朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」で演じた演歌歌手「オーロラ輝子」役など、女優として活躍していた河合さんは、2016年8月に脳出血を発症。右半身まひが残る現在もリハビリを継続しつつ、自身の病気やその後のリハビリ経験を伝える活動もしている。
最後に、「脳卒中のリハビリテーションの役割」のテーマで、宇部西リハビリテーション病院の梶原浩司院長が話す。
さらに会場では、薬剤師や看護師による「健康相談」や、体脂肪・血圧・肌年齢・骨健康度などを測定し、体の状態をチェックできるコーナーも、講演前の午前11時から設けられる。
参加は無料だが、事前申し込みが必要。定員は先着800人。希望者は、申し込みフォーム(リンクはこちら)から申し込む。締め切りは10月16日(月)。
「脳血管疾患のり患者本人と家族の体験が直接聞けるのは貴重な機会。健康づくりを考えるきっかけにして」と県健康増進課。申し込み方法についてなど、問い合わせは同課(TEL083-933-2950)へ。
脳卒中や脳梗塞などの脳血管疾患は、かつて日本人の死因第1位だったが、2021年は第4位(厚生労働省人口動態統計)。生活習慣の改善(予防)や検診受診(早期発見)、急性期治療の発展によって、重症化の軽減や死亡率の低下もみられるが、発症すると、まひや言語障害など何らかの後遺症が残ることが多く、日常生活への影響も大きいとされている。