バラエティー豊かな寄席芸の数々が披露される「わくわく寄席」が、11月5日(日)午後2時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。出演は、神田京子(講談)、三笑亭夢丸(落語)、雷門音助(落語)、林家花(紙切り)。
「寄席」とは、落語、講談、浪曲、曲芸、奇術などの芸能を観客に見せる興行小屋のこと。東京の末廣亭や浅草演芸ホールなどが有名だ。昨年に続いての2回目の開催となるこの「わくわく寄席」では、東京の演芸場があたかも「出張」してきたかのような、本場の雰囲気を楽しむことができる。
演目の最初は、寄席囃子教室。寄席囃子とは、寄席に入ると聞こえてくる三味線に鉦(しょう)、太鼓等が加わった賑やかな音楽を指す。今回のお囃子さん(演奏者)を務める舩窪舞子(三味線)らの解説を受けられる。
続いて、雷門音助が落語を披露。音助は1987年11月生まれの35歳で、2011年10月に九代目雷門助六に入門した。2016年2月に二ツ目昇進、2023年9月に第34回北とぴあ若手落語家競演会の大賞を受賞している。
そして前半は、山口市を拠点に多方面で活躍を続ける講談師・神田京子が締めくくる。神田は一昨年、第76回文化庁芸術祭大衆芸能部門優秀賞と岐阜県芸術文化奨励賞を受賞した。
休憩をはさみ、林家花が紙切り芸を披露。彼女は、大手生命保険会社のOLの傍ら、1995年に林家今丸に入門。2007年9月からは紙切りに専念するようになり、2008年9月に寄席デビュー。寄席300年の歴史で、初の女性紙切り師となった。
続いて、真打の三笑亭夢丸が高座をつとめる。2002年1月に初代三笑亭夢丸に入門し、春夢の名で活動。2006年に二ツ目に昇進し夢吉と改名。2015年5月に真打に昇進し、二代目三笑亭夢丸を襲名した。2019年3月に花形演芸大賞金賞、2006年5月に第11回岡本マキ賞、2017年3月に花形演芸大賞銀賞を受賞した。
そして最後を飾るのは、京子・夢丸・音助による「寄席踊り」(住吉踊り)だ。夏の寄席の名物で、「かっぽれ」「深川」「奴さん」などが、笑いもふんだんに折り込んで披露される。
前売り券は、一般3000円・25歳以下1500円で、山口市文化振興財団チケットインフォメーション(https://www.ycfcp.or.jp/、TEL083-920-6111)で購入できる。当日券は各500円高。また、未就学児の入場は出来ないが、託児サービス(1人目700円、2人目以降500円)が用意されている。希望者は、10月29日(日)までにチケットインフォメーションに申し込むこと。