「東欧最高のオーケストラ」と言われるウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団による演奏会「第九」が、12月29日(金)午後2時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。
同楽団は、ウクライナのキーウに本拠を置く国立フィルハーモニー協会の専属オーケストラとして、1995年に創設。主にキーウでの年間50回以上の定期公演や、ヨーロッパ全土で客演公演を行っている。日本には、2005年に初来日。以降、12年間にわたり2年おきに日本で演奏してきたが、2022年2月のロシアによるウクライナ侵以降後、活動は中止に。軍に志願した団員もいる中、同年9月に定期演奏会が再開し、今回4年ぶりの来日となった。
本公演では、指揮はキーウ生まれのアントニー・ケドロヴスキーが務め、ソリストにテチアナ・ガニーナ(ソプラノ)、山口県にゆかりのある秋本悠希(アルト)、ドミトロ・クズミン(テノール)、セルギィ・マゲラ(バリトン)を迎える。
演奏曲目は、「交響曲第8番 ト長調作品88『イギリス』」(ドヴォルザーク)と、「交響曲第9番 ニ短調作品125『合唱付き』」(ベートーヴェン)。
また、この日のために結成された市民合唱団も出演。5月から練習を重ねてきた約140人が、平和と復興を願い、「歓喜の歌」で共演する。
さらに、ユニクロ(本社:山口市)が山口公演記念オリジナルTシャツの制作で特別協賛。限定700着が、会場のみで販売される。
入場料は、S席7000円でA席6000円(全席指定)。学生は各半額になる。同館、YCAM、山口井筒屋、三好屋レコード店、アスピラート、宇部市文化会館、コンビニ端末で購入できる。未就学児の入場は不可で、託児サービス(1人目700円、2人目以降500円)の利用は、12月22日(金)までに同館(TEL083-923-1000)へ申し込む。
「大都市ではS席が13000円だが、山口は7000円と価格が抑えられている。ぜひ来場し、ウクライナ支援としてご協力を」と同館の松田和寛副館長は来場を呼び掛けている。