長年にわたって山口文化協会会長や県文化連盟の理事を務め、地域文化の振興に大きく貢献したとして、11月28日に県文化功労賞を受賞した。「本当に表彰に値することをしてきたのだろうか」と、謙虚に振り返る。
2005年から6年間県立美術館長を務め、「美術館に彩り豊かな森を」と、亀山公園山頂広場から中庭にかけての整備を企画。現在では「県美の森」の愛称で親しまれている。
さらに、山口文化協会が創立50年を迎えた19年の記念事業では、会長として外部団体に応援を要請したり、創作公演の台本を手掛けたりして成功に導いた。
今後は、自身が文化振興協議会の会長を務める吉敷地域のために尽くしたいと、6年前に編集した地域ガイド本「吉敷さんぽ」の増補版制作や、子育ての苦労を発信・共感できる仕組みづくりを構想中だ。
【プロフィル】1946年旧阿武郡須佐町生まれ、山口市吉敷在住。1968年に県庁に入庁し、2005年、県立美術館館長に就任。山口文化協会会長を12年間、県文化連盟理事を11年間務めた。2016年に瑞宝小綬章(地方自治功労)を受けた。趣味はヨット。