「I(いつでも)、D(だれでも)、O(大いに)、M(学べる)」をコンセプトに、2001年の設立以来、市民が持ち寄ったテーマを自分たちの力で学んでいく"市民手作りの大学"として20年以上継続されている「やまぐち街なか大学」(廣中平祐名誉学長)が、二つの特別講座の受講者を募集している。
山口を探る
一つ目は、中学生と高校生を対象に全4回で開かれる「室町時代全国有数の城下町であった山口を探る」。対象を子どもたちに限定したのは「将来、山口を旅立つ人も、山口でずっと暮らす人も、ふるさと山口の礎(いしずえ)である大内文化を、より深く知ってほしい」と考えたから。講師を務めるのは、山口ふるさと伝承総合センターの前館長で山口まちづくりセンター理事の小田雅彦さんだ。
カリキュラムは、「なぜ サビエルは山口を選んだのか?」(12月23日)、「西日本屈指の城下町山口にみる大内氏の夢」(2024年1月20日)、「遣明(けんみん)船貿易の独占と華開く大内文化」(同2月24日)、「今に残る中世城下町のたたずまいと大内文化の足跡」(同3月23日)の4回。すべて、土曜日の午前10時から11時半に、山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路、TEL083-928-3333)で開催される。
聴講は無料で、定員は40人(先着順)。参加者には書籍「大殿界隈今昔物語」もプレゼントされる。申し込みは、同センターへ電話で。1講座のみの受講も可能だ。また、当日はYouTubeでの動画配信も予定されており、誰でも視聴できる。
日本酒を嗜む
二つ目は、全2回の「日本酒を学習して嗜(たしな)む」。
純米酒、精米歩合、酵母、こうじなどの専門用語について、やまぐち発酵文化研究所の柏木享代表がわかりやすく解説。参加者は、それら用語の意味を理解した上で、実際にさまざまな日本酒を試飲する。
1回目は、同1月20日(土)の「日本酒の原料・製造法について学習する」。精米歩合について学び、精米歩合が40%から80%の純米酒を実際に試飲。精米の仕方による「なめらかさ」の違いを確認する。
2回目は、同3月23日(土)の「日本酒製造の主役である『酵母』について学習する」。酵母が酒造に使用された経緯などを知った上で、酵母の異なる純米酒を飲み比べ、「香り」の違いを確認する。
どちらも会場は山口市菜香亭(山口市天花1)で、時間は午後6時半から8時半まで。20歳以上の人が対象で、参加費は各回3000円。定員は30人(先着順)。申し込み・問い合わせは、やまぐち街なか大学(TEL080-5238-3398)へ。