「山口でなかなか上映される機会のない良質な単館系新作映画を、自分たちの手で上映・観賞する」ことを目的に活動している「西京シネクラブ」(大久保雅子代表)は、「コンパートメントNo.6」(2021年、フィンランド・ロシア・エストニア・ドイツ)を、12月21日(木)に上映する。会場は山口市民会館小ホール(山口市中央2)で、上映時間は午前10時半、午後2時、7時からの3回。
本作は、濱口竜介監督・脚本作品「ドライブ・マイ・カー」が「脚本賞」を受賞した第74回カンヌ国際映画祭(2021年)の「グランプリ」受賞作。フィンランドのアカデミー賞と言われるユッシ賞で7冠を制し、アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表選出、ゴールデングローブ賞非英語映画賞ノミネートなど、その年の映画祭を席巻した。
モスクワに留学中のフィンランド人学生ラウラ(セイディ・ハーラ)。古代のペトログリフ(岩面彫刻)を見に世界最北端のムルマンスク駅へ向かう彼女の旅は、恋人にドタキャンされて急きょ一人旅に。寝台列車の6号コンパートメントで乗り合わせたのは、粗野な炭鉱作業員のリョーハ(ユーリー・ボリソフ)だった。1990年代が舞台の、最悪の出会いで始まる最愛の旅を、"フィンランドの新たな才能"ユホ・クオスマネン監督が描いた。日常から切り離された列車内での時間、言葉の通じない相手との心の交流、人生を変える旅での出会い等、旅に出る素晴らしさなどを教えてくれる作品だ。
チケットは、当日会場で販売。料金は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。電話予約(TEL083-928-2688)すれば、一般料金のみ1500円に割り引きされる。