日本で一番小さな鳥はなんでしょう? 答えはキクイタダキです。重さは百円玉ほどですが、その体からは想像できない大きな声で鳴くこともあります。普段は閉じている名前の由来となった菊のような冠羽は、オスでは赤みがあるため、開くと菊というより紅花が咲いたよう。群れで動き、時にはメジロなど他の鳥と一緒にか細い声で鳴き合いながら餌を探します。
やってくる数は年によってまちまちで、そこかしこにいる年もあれば、ほとんど見ない年も。今年はよく姿を見かけるので観察のチャンス大! つぶらな瞳でへの字に結んだ嘴の、忙しなく動き回るかわいらしい姿を探してみてください。
スズメ目 キクイタダキ科
[全長] 10cm
[時期] 冬に見られる冬鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 高尾 はるか