1月18日(木)から22日(月)まで、山口井筒屋(山口市中市町3)で「大掛軸展」が開催される。毎年この時期恒例の催しで、今回で15回目となる。会場は5階催場で、入場は無料。
「巨匠作家」(棟方志功、川合玉堂ら)、「郷土作家」(松林桂月、高島北海ら)、「中堅俊英作家」(石踊達哉、山本倉丘ら)、「著名人の書」(森清範、勝海舟ら)、「掘り出し物」の各ジャンル別に、数々の軸装額装作品が展示販売される。
また、今年の干支である辰にちなみ、「甲辰の年『登竜門展』三級波高魚化龍」も開催。「龍門三段の滝を上り切った魚は龍になる」という古来中国の言葉にちなんだ作品が並ぶ。
期間中には「表装修復相談無料鑑定見積会」も。掛軸、屏風、和額、衝立等の修理や、絵や書の表具といった相談に乗ってもらえる。
さらに、「古稀記念 信楽焼 髙橋楽斎陶芸展」も同時開催される。信楽焼は、13世紀後半に現在の滋賀県甲賀市に誕生し、2017年に日本遺産にも制定された「日本六古窯」の一つでもある。現楽斎は5代目で、山口井筒屋での陶芸展は12年ぶり。昨年春に完成した登り窯で生まれた数々の作品が並べられ、作家も来場する。
加えて、「輪島の漆芸作家展」も開かれる。1月1日夕方に発生した能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島市の伝統工芸・輪島塗。漆芸作家・田中貴司らの芸術作品と、食卓を彩る輪島塗が展示販売される。