「気候変動を学ぶステップアップセミナー」が、2月10日(土)午後1時半から5時まで、山口県立山口図書館レクチャールーム(山口市後河原)で開かれる。主催は山口県環境政策課と山口県気候変動適応センター(TEL083-924-3670)で、東京大学先端科学技術研究センターなどが共催。2050年の脱炭素社会や持続可能な社会を目指すための「人づくり」が目的で、聴講は無料だ。会場とオンラインでの参加が選択でき、定員はそれぞれ200人。
まず、東大先端科学技術研究センターの中村尚教授が「顕在化する地球温暖化と最近の異常気象」の演題で基調講演する。中村さんは1960年生まれで、1990年米国ワシントン大学大気科学科博士課程修了。プリンストン大学客員研究員、東京大学大学院理学系研究科教授などを経て、2011年より同センター教授に。2017年からは、気象庁異常気象分析検討会の会長も務めている。日本気象学会藤原賞(2020年度)や科学技術分野文部科学大臣表彰(2023年度)も受賞しており、気象に関する専門家としてメディア出演も多い。
続いて、「活動紹介・パネルディスカッション」。同センターの飯田誠特任准教授が「地域と共に創る持続可能な社会」、自然公園指導員の藤本正明さんが「周防大島(瀬戸内海)での海洋や陸域の変化」、山口県地球温暖化防止活動推進センターの田部一則温暖化対策室長が「地球温暖化対策における地域センターの役割」、野田学園中学・高校の奥田陽向さん・池田菜桜さん・中山佳音さん・中脇萌絵さん・長谷川彩奈さんが「アースバトン~九州・山口の未来~に参加して」のテーマで報告する。その後登壇者たちが、「持続可能な未来のために私たちができること」について意見を交わす。
聴講希望者は、応募フォーム(https://arcg.is/0GX5vX)かメール(kikohen@pref.yamaguchi.lg.jp)で、氏名・所属等・電話番号・メールアドレス・参加方法(会場かオンラインか)を主催者に伝える。締め切りは、2月9日(金)正午。
「ニュースなどでよく見かける『地球温暖化』『脱炭素社会』『気候変動』『SDGs』『持続可能な社会』などのキーワードが気になっていたり学びたい人は、ぜひ参加を」と、気候変動適応センターの元永直耕さん。