2023年4月にあった「第12回秋吉台音楽コンクール」の室内楽(二重奏)部門でグランプリの「山口県知事賞」を受賞した本濱寿明(クラリネット)と岡本知也(ピアノ)によるコンサートが、2月12日(月・振休)午後2時から、C・S赤れんが(山口市中河原町5)で開かれる。同コンクールの周知と若手演奏家の紹介が目的で、今回が初めての開催となる。
クラリネット奏者の本濱(1985年生まれ)は国立音楽大学卒。第7回ルーマニア国際音楽コンクール(2011年)管楽器部門第1位など受賞。現在は北九州市消防音楽隊で演奏活動を行っており、ソリストとして大阪センチュリー交響楽団やポーランド放送室内合奏団などとの共演実績がある。
ピアノ奏者の岡本(1984年生まれ)も同様に国立音楽大学を卒業後、渡仏。パリ地方音楽院上級課程ピアノ科にてディプロムを取得した。帰国後は、アンサンブルピアニストとして国内外の演奏家と共演したり、東京フィルハーモニー交響楽団など在京オーケストラに鍵盤楽器奏者として客演したりしている。
演奏曲目は、「アンダンテとアレグロ」(ショーソン)、「クラリネット・ソナタFP184」(プーランク)、「鳥の形をした4つの小品」など。コンクール本選で演奏した「ピアノとクラリネットのためのソナタ作品120-2」(ブラームス)も披露される。
入場料は、一般1000円で学生は500円。チケットの予約は、秋吉台国際芸術村(TEL0837-63-0020)のウェブサイト(https://aiav.jp/apply/?event=22379)からか、同施設もしくはC・S赤れんが(TEL083-928-6666)への電話で。
「古典から現代楽曲までの幅広いラインアップや、二人の仲の良い独特の雰囲気・トークも魅力。ロマン派の楽曲を、表現も豊かに演奏する、息の合ったアンサンブルをぜひ楽しんで」と主催する秋吉台国際芸術村。
同コンクールは、将来が期待される若手演奏家(39歳以下)の登竜門として、同施設で2012年から続けられている(2020年と2021年はコロナ禍のため中止)。予選から本選まで3日間、勝ち上がりで演奏を審査するコンクールで、「技術だけでなく、感動を与えられる演奏」かどうかが評価されている。開催部門は各年、弦楽器、室内楽(二重奏または弦楽四重奏)、サクソフォン、コントラバス、テューバの6部門から2部門がローテーションで実施されており、本年度の第12回は「室内楽(二重奏)部門」が4月、「コントラバス部門」が12月に開かれた。