表紙に描かれているのは大きな大きな鼻の穴。めくったページにずらりと並んだ黒丸は、鼻の穴? それとも鼻くそ?
この本は「鼻の穴」に焦点をあてて書かれた科学絵本です。
ほとんどの動物には鼻の穴が2つあるけれど、いるかの鼻の穴は1つだけ。また、あざらしやかばのように、あけたりとじたりできる便利な鼻の穴をもつ動物もいる。
鼻の穴の大きな役目は空気をすったりはいたりすること。すうとき、においを感じるのも大切な役わり。
鼻と口は奥のほうでつながっているので、鼻がつまると「なにぬねの」「まみむめも」が言いにくくなる。
鼻の穴にあさがおのたねを入れると、そのうち芽が出る。これは本当かな?
作者の柳生弦一郎さんはこの本の他にも「あしのうら」「おへそ」「かさぶた」「おねしょ」など、からだに関する科学絵本をたくさん書いておられます。
どれも、ユーモラスな説明に元気いっぱいの絵がつけてあるので、からだについて楽しみながら理解を深めていくことができます。
福音館書店
作:やぎゅう げんいちろう
ぶどうの木代表 中村 佳恵