「写真でつながる、わたしと山口」をサブテーマに、「ガンパルフォーラム2024」が開かれる。開催日時は2月23日(金・祝)午後1時からで、会場は防長青年館(パルトピアやまぐち、山口市神田町1)。
1997年に初開催された「ガンパルフォーラム」は、地域活動に取り組むさまざまな団体による事例発表やシンポジウムを通じて、活性化への方法を探るために、基本毎年開かれており、今回で25回目となる(2020年から2022年まではコロナ禍で中止)。
4年ぶりに開かれた昨年のガンパルフォーラムは、山口県内で唯一存続していた青年団・三隅青年団(長門市)が、企画・運営を担当。他県(鹿児島県、高知県、香川県)の青年団を招き、活動事例発表および交流会を開催した。それがきっかけで、同館を拠点とする「山口県青年団」(久保博成団長)が立ち上げられた。
その後、同青年団の具体的な活動を話し合う中で「県内の青年たちが撮った作品を集め、写真展を開催しよう」となった。さらに、詳細について同館と相談する中で、「写真展とガンパルフォーラムとを絡ませては」とのアイデアが生まれた。そこで今年のフォーラムは、例年とは内容をガラリと変え「山口市内を歩いて写真を撮って披露し合うワークショップ」という内容に決まったのだという。
当日は、開会式に続いて約30分間の「写真撮影ミニ講座」。講師を務めるのは、大分市を拠点に活動する写真家・フォトグラファーのyasuka(藤島靖佳)さんと、学生でありながらフォト・ ビデオグラファーとして活動するTakutoさんの2人だ。同団員がSNSで繋がりを持ち、快く引き受けてくれたという。
受講後には「山口市を訪れたくなる1枚」のテーマでフィールドワーク。与えられた2時間(移動時間を含む)の中で、「温泉街エリア(湯田温泉)」「商店街エリア(中心商店街)」「歴史エリア(瑠璃光寺ほか)」など、それぞれ好きなエリアにグループで移動し、写真撮影する。終了後には同館に戻り、お互いに評価し合う「座談会」。その後、「交流会」も開かれる。
「おのおのの撮影技術や発信力の向上と、写真を通して参加者同士の情報交換や交流を深めてもらうのが目的。1月にNYタイムズ紙が『2024年に行くべき(世界の)52カ所』の一つに山口市を選んだこともあり、このガンパルフォーラムが山口の活性化の大きなきっかけになれば面白いと考えている。そして、このフォーラムを通して参加者との交流を深め、県内の青年たちと一緒により楽しい活動を考え、出会いを生み出したい」と、久保団長。
参加料は1000円で、交流会への参加費も含まれる。当日は、デジタルカメラやスマートフォン・タブレット等の撮影機器が必要(フィルムカメラは不可)だ。希望者は、同館(TEL083-923-6088、info@paltopia.com)へ連絡するか、同青年団ウェブサイト(https://y-seinendan.com/)内の専用フォームから申し込む。
写真展「わたしたちのやまぐち」
なお、前記の写真展「わたしたちのやまぐち」は、3月31日(日)まで同館で開かれている。39歳以下で、山口県にゆかりのある人たちによる25作品が展示。写真は、同青年団のメンバーによる声かけや、SNSでの呼びかけによって集められた。また、25点を1冊にまとめたフォトブック(A5判12ページ)が作成中で、ガンパルフォーラム当日以降、同館で無料配布される。