「小林愛実ピアノ・リサイタル」が、3月10日(日)午後2時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。
小林は、1995年宇部市(旧楠町)生まれ。小学5年の時に一家で東京に引っ越すまで過ごした。3歳でピアノを始め、7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビュー。2010年に14歳でCDを発表し、サントリーホールでの日本人最年少となる発売記念リサイタルも開催した。2011年、桐朋学園大学付属高校音楽科に全額奨学金特待生として入学。2013年からフィラデルフィアのカーティス音楽院に留学し、マンチェ・リュウ教授に師事した。2015年10月の「第17回ショパン国際ピアノコンクール」でファイナリストになり、2021年10月に開かれた第18回コンクールで4位入賞を果たした。ニューヨークのカーネギーホールに4度出演し、パリ、モスクワ、ポーランド、ブラジルなど世界各地で活躍。2022年3月には第31回出光音楽賞を受賞した。私生活では、同大会で2位だったピアニスト・反田恭平との結婚を2023年の元日に発表。同年8月には第一子の出産をSNSで発表している。
演奏曲目は、「即興曲集D935 op.142」(シューベルト)、「幻想曲 ニ短調 k.397」(モーツァルト)、「子どもの情景 op.15」(シューマン)、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22」が予定されている。
入場料(全席指定)は、一般3500円、学生2000円。同館、YCAM、山口井筒屋、三好屋レコード店、アスピラート、コンビニ端末で購入できる。未就学児の入場は不可で、託児サービス(1人目700円、2人目以降500円)の利用は、3月1日(金)までに同館(TEL083-923-1000)へ申し込む。
同館の松田和寛副館長は、「なんといっても、ショパン国際ピアノコンクール4位入賞の山口出身のピアニスト。卓越した技術はもちろん、感性豊かな心を揺さぶる最高の演奏が期待できる。出産による休演後の復帰公演となるため、昨年までとはまた違った味わいの演奏になるのでは。本館では昨年9月に反田恭平のコンサートを開催したばかりで、半年の間にゴールデンカップル2人の演奏をどちらも聴くことができることを誇りに思う」と話している。