外交官を長く務めた山口県出身の兼原信克さんによる講演会が、2月26日(月)午後4時から5時半まで、かめ福オンプレイス(山口市湯田温泉4)で開かれる。演題は「中国、台湾情勢と日本」で、山口県防衛協会山口支部(木村正人会長)の主催。
兼原さんは、1959年阿武町生まれ。萩高校から東京大学法学部へ進み、卒業後外務省に入省。条約局法規課長(現国際法課長)、北米局日米安全保障条約課長、総合外交政策局総務課長、欧州局参事官、国際法局長などを歴任。国外では、欧州連合、国際連合、米国、韓国の大使館や政府代表部に勤務し、第2次安倍政権では内閣官副長官補(外政担当)や、2014年新設の国家安全保障局次長を務めた。2019年の退官後、翌2020年から同志社大学特別客員教授を、2023年から笹川平和財団常任理事を務めている。専門分野は、国際法、安全保障、ロシア(領土問題)。2015年には仏政府から「レジオンドヌール勲章」を受章した。著書に「歴史の教訓―『失敗の本質』と国家戦略」(新潮新書)、「安全保障戦略」(日本経済新聞出版)、「日本人のための安全保障入門」(同)などがある。趣味は、読書とオペラ、クラシック鑑賞。
聴講は無料で、事前の申し込みも不要。問い合わせは、山口県防衛協会(TEL083-922-1760)へ。