冬は長く白い首が遠くからでも良く目立つカンムリカイツブリ。数百もの伸ばした首が波間に見え隠れする風景も印象深いですが、もっとも個性的なのは寝姿です。鳥は休む時、体温が奪われないよう羽の生えていないパーツであるくちばしを羽の中にしまいます。その時、ほとんどの鳥は首の長い短いにかかわらず後ろを向くのに対し、彼らは前を向いたまま首をたたみます。安定感のある形はお饅頭のようで見ていてほっこり。
そんな姿が見られるのももうあとわずか、そろそろ繁殖地に帰りはじめます。今時期はオスメスともに顔の周りに赤茶色の羽をまとった繁殖羽も見られます。
カイツブリ目 カイツブリ科
[全長] 56cm
[時期] 冬にみられる冬鳥
新光産業きらら浜自然観察公園 高尾 はるか