2022年4月に山口県立大の理事長に就任し、任期4年の折り返しの時期を迎えた。「県内社会に貢献しながら発展する大学として、将来構想に掲げた取り組みをしっかり進めていきたい」と意気込みを語る。
山口大学長時代から携わってきた山口大・県立大・学芸大の3大学連携「文系DX人材」育成プログラムは2022年8月、文部科学省の「地域活性化人材育成事業(SPARC)」に採択。27年度まで国の支援を受ける。
さらに県立大では来年度、国際文化学部の再編に伴い、情報社会学科(仮称)の設置を計画中。「データサイエンス教育を強化し、社会に対応できる人材や、課題解決できる人材の育成を目指す」と話す。
2026年に開校が予定されている附属高校についても「地元で優秀な若者を育て、県内定着や地方創生に資することができれば」と使命感を新たにする。
【プロフィル】1950年5月、防府市生まれの73歳。防府高から山口大医学部へ進学し、博士の学位を取得。同大医学部教授、附属病院長などを務めた。専門は消化器外科。2014年から山口大の学長を2期8年務めた後、現職へ。座右の銘は「有志竟成」。