今年1月に米紙・ニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52カ所」の3番目に山口市が紹介されたことは記憶に新しい。その記事の中でも紹介された国宝・瑠璃光寺五重塔(山口市香山町7)がある香山公園を拠点に、古地図ガイド等を行っているのが山口市観光ボランティアガイドの会(森文子会長、TEL083-928-2000)だ。約70人が所属する同会は、4月6日から同27日までの毎週土曜日、午前9時半から11時半まで「新人養成講座」を開講。現在受講者を募集している。
講座は座学が中心で、受講は無料。会場は山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路12)。内容は次の通り。
- 4月6日=開講式、会の紹介
- 4月13日=大内氏について
- 4月20日=明治維新について
- 4月27日=香山公園内での現地研修、閉講式
受講後は、本人の希望も聞きつつ、最初は他のガイドとペアを組んでガイドにあたるなどして経験を重ねる。ガイドは1班7~8人の交代制で、1回のガイドは30分から1時間半だ。
さらに、山口市内や県内の観光地を訪れるといった研修会も随時実施。2023年度は9月から10月にかけて、野田神社や雲谷庵跡など大殿地区周辺の史跡について学んだ。また、今年1月には檜皮(ひわだ)葺き屋根の全面修復工事中の瑠璃光寺五重塔の内部を見学するなどしている。
受講希望者は、住所・氏名・連絡先を明記し、はがきまたはファクスで同会(〒753-0081 山口市香山町6-11、香山公園前観光案内所気付、FAX083-928-2051)へ申し込むこと。締め切りは3月29日(金)。
同会は、香山公園一帯の定点ガイド(予約無しで受け付けるもの)や、大内文化および明治維新関連施設の観光ガイドを無料で行っている。新型コロナウイルス感染症が5類に移行して以降、個人だけでなく、バスツアーや小グループの観光客からのガイドの予約も増加。「ここを見たい、あそこに行きたい、この史跡を知りたい」などをヒアリングし、可能な限りその要望に沿って案内している。