2023年12月、第34代となる陸上自衛隊第17普通科連隊長兼ねて山口駐屯地司令に着任した。「自衛隊の活動に好意的かつ理解のある県」と、着任2カ月の感想を語る。
着任時、隊員に伝えた要望事項は「向上心」「人を大事に」「地域との共存」の3点。「自らにも課し、困難な状況でも任務完遂ができる部隊を築く」と抱負を述べる。
ミカン農家の次男として生まれ育ち、大学進学を考えていた高校時代、台風でビニールハウスが倒壊。学費を出してもらえない状況で、担任から薦められた進路が防衛大だったという。入隊後、自身が災害地に赴く立場になり、「被災者からの感謝の言葉は仕事へのやりがいを感じる」と話す。
趣味は読書とスポーツ観戦で、座右の銘は吉田松陰の言葉「夢なき者に成功なし」。レノファ山口のホーム開幕戦も応援に駆けつけた。
【プロフィル】1975年大分県出身の48歳。防衛大を卒業後、99年に陸上自衛隊に入隊。西部方面普通科連隊中隊長、東部方面総監督部防衛部の防衛調整官、陸上幕僚監部管理部の渉外班長など、現場や部隊の基盤整備部署での任務を経て現職へ。一等陸佐。