全国から選抜された熟練技能者が隔年で腕を競い合う大会「技能グランプリ」(厚生労働省等主催)が3月、福岡県で開かれ、造園部門で第1位の金賞を受賞した。山口県内での金賞受賞者は2014年度以来9年ぶり。
「素直にうれしかった。これを一つの通過点とし、おごることなく日々努力したい」と話す。
今大会では30職種の競技に379人が参加した。出場には1級技能士以上の資格を有していることが条件で、年齢制限の上限はない。今回は、事前に発表されたテーマ「人と庭の暮らし」に基づいてデザインし、2日間・計9時間の制限時間内に、支給された材料を使って、指定区間に作庭。「人生初の全国大会で、初日は手が震えるほど緊張した」と振り返る。
今後について、「高齢化が進みつつあるこの業界で、若い世代が活躍できる仕組みづくりにも取り組みたい」と意気込む。
【プロフィル】1998年山口市陶生まれの25歳。陶小、潟上中卒。西京高では野球部主将として活躍した。西日本短大で造園を学び、2年間の修業を経て帰郷。23歳で1級造園技能士を取得。2023年は県石積み技能競技大会で銀賞を受賞。坂本造園4代目庭師。