「湯田温泉白狐まつり」(同実行委員会主催)が、4月6日(土)と7日(日)の午前10時から、山口市の湯田温泉街一帯で開催される。6日は午後8時までで、7日は午後3時半まで。温泉の湧出に感謝しつつ、「白狐(びゃっこ)が見つけた湯」との伝説にちなみ、白狐をモチーフにした催しなどが多く繰り広げられる。
本部も置かれる井上公園の「公園ステージ」では、各日約15団体・個人による音楽演奏、ダンス、マジックなどが、2日間にわたって披露される。さらに公園内では、白狐福引(1回300円、両日)、「日帰り入浴券ガチャ」、「狐のフェイスペイント」なども。また、ここ数年「お菓子の配布」に変更されていた「もちまき」も復活する。6日は正午からで、7日は午後3時から。
中原中也記念館前庭では、「温泉街の朗読会」(両日午前11時~午後3時)が開かれる。自由参加の朗読会で、「飛び入り参加大歓迎」と主催者。
湯田自動車学校には、「YUDAモーターフェス」、「キッチンカーフェスティバル」、各日約10組が出演する「自校ステージ」などのコーナーが設置。パトカーやミニ白バイの撮影会(6日)、サポカー・ランバイク試乗体験(同)、おかしまき(同午後1時~)、クラシックカー展示(7日)、ドローンシミュレーション体験(同)、山口県警音楽隊ステージ(同)などがある。
6日のクライマックスは、午後7時からの「たいまつ行列」。白ギツネに扮(ふん)した子どもたち約100人が、たいまつを手に、車両通行止めとなる湯の町街道(県道204号線)を練り歩く。
翌7日は、午前9時半から午後3時半まで、同街道は歩行者天国になる。午前10時からの「白狐パレード」では、湯田温泉PRキャラクターの湯田ゆう太・ゆう子、山口市消防音楽隊、維新の志士や花魁(おいらん)などに仮装した人たちが、音楽に合わせてにぎやかに行進する。11時からの「総踊り」では、「湯田温泉にKON来ん?」や「恋するフォーチュンクッキー」などが披露される。
昨年初開催された「湯田温泉ぶっかけまつり」は、今年も継続。通りを練り歩くみこしに、水鉄砲、ひしゃく、ホースなどで約40トンもの温泉をかけあう参加型イベントだ。大分県・別府市「別府八湯温泉まつり」の目玉企画「湯ぶっかけまつり」に倣った催しで、山口青年会議所が「本家」の許可も取って企画した。午後2時から40分間にわたり開かれる。
湯田温泉まつりは、戦後に世の中が意気消沈している中で、地域の人たちを元気づけようと、1949(昭和24)年に湯田温泉の旅館が温泉を無料開放したのが始まり。関係者は毎回、湯田温泉神社(山口市朝倉町3)で神事も執り行っている。問い合わせは、同実行委員会(TEL083-925-6843)へ。
なお、エリア内の車両通行規制により、防長バス、JRバス、山口市コミュニティバスのルートは両日とも変更される。