3月1日、山口大教育学部の鷹岡亮学部長とともに、山口市役所新市庁舎整備に伴い解体される現庁舎の市民活用を伊藤和貴市長に要望した。現庁舎は、1964年から1972年までの8年間、同大教育学部の校舎として使用されていた。この歴史を踏まえ、「当時を振り返り、未来につながるような企画を作りたい」と話す。
伊藤市長からは「最大限の協力をしたい」との回答を受け、解体直前の2025年5月中旬から下旬にかけての催しを計画。構想中のアイディアとして、「山口大学学生歌」の合唱、アーカイブ写真や映像の公開、イベントやカフェなどの開催、アート作品の展示などがある。
さらに、市内の公的な施設にも関連企画を開くことを呼び掛け、「街全体の文化活動の発展にもつながるとうれしい。特別な空間でできる面白い企画になれば」と話す。
【プロフィル】1967年1月、香川県生まれ。東京藝術大大学院美術研究科壁画研究室修了。2001年に山口大教育学部に着任し、現代アートを主体とした研究を専門とする教授に。県美術展覧会運営委員、秋吉台国際芸術村経営企画委員なども務める。