5月11日(土)に米ニューヨーク・マンハッタンのセントラルパーク西側大通りで開かれる「ジャパンパレード&ストリートフェア」に、山口市が参加する。
今年1月に米紙ニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52カ所」の一つに選ばれたことを受け、在ニューヨーク日本国総領事館から自治体国際化協会を通じて参加を要請された。伊藤和貴市長ら市職員、山口観光コンベンション協会、湯田温泉旅館協同組合、そして山口祇園囃子(ばやし)保存会のメンバー、総勢19人が訪米し、山口市をPRする。
ジャパンパレード&ストリートフェアは、2007年から2019年まで開催された「ジャパンデー」が前身。コロナ禍での休止を経て、2022年に第1回が開かれた。そして、昨年の第2回には、神輿、太鼓、舞踊、武道、ジャズ、アニメパフォーマンスなど、約100団体・2500人が行進し、5万人以上が訪れたという。今年は、昨年現役を引退した元プロ車いすテニス選手の国枝慎吾さんが「グランドマーシャル」(パレードをリードする人)を務め、舞台「鬼滅の刃」のキャストら、96団体・個人が参加する。パレードは、セントラルパークウエストの81丁目から67丁目へ向けて、午後1時から3時半(日本時間:12日午前2時~4時半)まで、約1キロを南下。また、日本食の屋台などが並ぶストリートフェアは、72丁目で午前11時から午後5時(日本時間:12日午前0時~6時)まで開かれる。
山口市は、「フロート」と呼ばれる山車(だし)に乗ってパレードに参加する。瑠璃光寺五重塔や山口七夕ちょうちん祭りなどがデザインされたフロートに、祇園囃子保存会のメンバー10人が乗り込み、太鼓、笛、鉦(しょう)の三つの楽器で「日和神楽」「立田」「月」の3曲を奏でる。伊藤市長、大庭達敏山口観光コンベンション協会理事長、湯田温泉マスコットキャラクター・ゆう子も乗車。さらに、ニューヨーク山口県人会のメンバーも、フロートに合わせて歩く。また、ストリートフェアにも山口市ブースを出店する。
渡米する祇園囃子保存会メンバーは、3月から練習を重ね、最後の音合わせを5月6日に実施。「山口祇園祭手ぬぐい」を現地で配るための準備なども整えた。あす9日朝に山口宇部空港をたち、ニューヨーク入り。現地では、ニューヨーク山口県人会とも交流し、5月13日(月)に帰山する。